「一般職」で本当に良いの?一般職に就いて思うこと。-高学歴女子はなぜ今、あえて一般職を目指すのか?を読んでー

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先日のYahoo!ニュースになっていた

高学歴女子はなぜ今、あえて一般職を目指すのか」に

出てくる、仕事に対する女性たちの言い分、

 

最優先する条件は「転勤がない」。

「自分のために使う時間もほしい」。

 

以前、私が考えていたことと同じなので、

すごく気持ちがわかります。

 

一方で、国立大卒で一般職についた私は、

実際に一般職について約7年が経ち、

一般職に就く前と、一般職に就いた今では、

だいぶ気持ちが変わりました。

 

私にとって、「一般職」は、

就く前に思い描いていたものとは

全く異なるものとして受け止めています。

 

 「一般職」という仕事を実際にやってみて思うこと、

気持ちの変化、などをまとめてみたいと思います。

 

【目次】

 

収入は生活に困らない程度あれば良い

一般職に就職する前は、

収入にそれほど執着はありませんでした。

 

この収入に対する思いは、

ある側面では、今でも変わらず、

ある側面では、大きく変わりました。

 

収入が低すぎる、と感じることが増えたんですね。

 

お金はあればあるに越したことはないと

思っているので、最低限が満たされて、

さらなる欲が芽生えた、ということかもしれません。

 

でも、、同じ部に、ほぼ同じ仕事内容の

総合職の方がいる、ということが大きく影響していると思います。

 

しかも、一般職と同じく、転勤がありません。

一般職の私と、勤務年数しか違いはありません。

 

それでも、給与は〇万円/月 違うのです。

 

総合職と一般職の線引きは非常にあいまいです。

 

線引きがしっかりした職場もありましたが、

私の職場のように、人手不足で、

明確な線引きをすることが

できないところもあると思います。

 

生活に困らない程度のお金があればいい、という

その気持ちは変わらないけれど、

通常ならもらえるものが、もらえていないような感覚

付きまとうようになりました。

一般職から総合職への壁は高い

一般職から総合職への異動は可能なのか?

 

もちろん考えました。

上司にも相談しました。

 

でも、答えは、

「前例がないので、不可能」。

 

こういう会社は多いのではないかと思います。

 

前例なんて、実力次第で叩き壊せる。

要は、実力が無いから総合職になれないんだ。

そう言われれば、全くその通りだと思います。

 

私に即戦力となるような大きな実力はありません。

 

それでも、スタートが一般職だったか、

総合職だったかの違いだけで、

その後に立ちはだかる大きな壁は、

前例をひっくり返すほど、

あまりにも大きくて高いのです。

 

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土日もちゃんと休める、負担の軽い仕事

実は、私は、新卒で一般職に就いたのではなく、

卒業してすぐにNPO法人に勤め、

転職して一般職に就きました。

 

NPO法人での仕事内容は、やりがいもあったし、

職場の仲間との関係も良好で、

給与も残業代もしっかり出ました。

 

ただ、私にとって、かなり過酷な労働環境でした。

クレームが多く、人手不足で休みが満足に取れず、

24時間365日営業の事業所。

精神的にも体力的にも、つらい仕事でした。

 

これは、ずっと続けられる仕事じゃないと判断し、

転職に踏み切りました。

 

仕事を辞めた時、もう疲れ切っていたし、

一度は情熱や夢を持って就いた仕事を、

続けられなかった無力感でいっぱいでした。

 

だから、とにかく、

負担が重い仕事はもう出来ない、

細く長く続けるためにも、やりがいは少しで良いから、

負担の軽い仕事をしたい。

 そう思って一般職を志望しました。

 

どんな仕事にもやりがいが無いなんてことは無いし、

やりがいの量が少し減って、

代わりに土日を自由に使えて給与がもらえるなら、

事務職であれば、仕事内容はどんなものでも良いと考えていました。

 

そして、今、一般職に就いて約7年。

 

確かに負担は軽くなったけれど、

常に何か ”物足りなさ” や ”空虚感” に

悩まされるようになりました。

 

仕事をどんなに頑張っても、

一般職の昇給率は総合職に比べて低い。

 

仕事で大きな苦しみを感じることはなくなったけど、

逆に、大きな喜びを感じることもなくなった。

 

土日を自由に使いたいとは思っていたけど、

さして趣味も夢も持っていなかった私が

急に、土日の時間を有効に使えるはずもない。

 

遊びたい友だちも、必死に仕事をしているので、

毎週遊んでいるわけにもいきません。

 

負担の軽い事務職であれば

仕事内容は何でもいいと考えていた私は、

当然ですけど、

自分で選択したやりたいことをやっている感覚がなく

 

一日の時間のほとんどを使っている仕事が

こんなに空虚なものでいいのか?

一体私は何がしたいんだ?と、

自分という存在価値を見出せなくなっています。

 

 

仕事に人生の目的を求めている人にはおススメしません

今、一般職に就く前の私に言いたいことがあるとすれば、

 

仕事を人生の目的の一部にしたいなら、

仕事内容にこだわるべき。

 

ということ。

 

 例えば、仕事以外に生きがいがあるのなら、

一般職を選択するのはアリだと思います。

 

結婚して幸せな家庭を持つことが目標。

趣味を思う存分楽しみたい。

仕事は2番目で良い。

 

そう考えているなら一般職でも良いと思います。

 

私は独身で、このまま生きがいは仕事になるであろう

ことを考えるから、なおさらかもしれませんが、

私は、やっぱり仕事で、

自分の力を試していきたい。

 

そう考えて、一般職から総合職への転職を考えた時、

一般職での経験は、あまりにもアピールできることが

少ない。

 

こういう私の言い訳は、

現状で何も結果を残せない戯言だと思います。

 

総合職を甘く見ていると言われるかもしれません。

 

でも、職業を選択する時に、

「一般職」しか考えていなかった、というのは、

あまりにも視野が狭く、

浅はかだったなと感じずにはいられないのです。

 

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一般職に就いて良かったこと

一方、一般職に就いたことは後悔ばかりではありません。

一般職に就いて良かったこともまとめてみたいと思います。

土日休み、ONとOFFがしっかり分けられる

一般職に限ったことではないかもしれませんが、

土日祝日がしっかり休めて、

休日に仕事のことで頭がいっぱいになることはない、

これが、とてもとてもありがたいと感じます。

 

自分の得意なこと、好きなことが明確になる

NPOでがむしゃらに働いていた時、

私は好きも嫌いも、得意も不得意も、

そんなことを考えている余裕はありませんでした。

 

とにかく目の前にあることをやる、

それがどんなに嫌いでも、どんなに苦手でも。

 

それが、私を大きく成長させてくれたことは

間違いありませんが、

自分が何が好きで何が嫌いで、

どんなことが得意でどんなことが苦手か、

全くわからない状態になっていました。

 

それが、一般職に就き、少し余裕が出てくると、

「なんでもやる」という状態から抜け出せました。

 

例えば、私は事務仕事は事務仕事でも、

総務事務にはあまり楽しさを感じない。

 

営業事務の方が、会社の利益活動や営業社員への

距離が近く、サポートのやりがいを感じる。

 

Excel、Wordは得意だけど、

細かい正誤や校正チェックは苦手。

 

などなど、自分がどんなことを考えているか、

自分と向き合う余裕が出てきました。

 

以上、私が一般職に就く前と、就いた後で

感じていることをまとめてみました。

 

一般職に就いて、後悔していることも多いですが、

良かったこともあります。

 

一般職に就こうか悩んでいる方も多くいらっしゃると思うので、

少しでも参考になれば、これ幸いです(;^ω^)

 

ではまた!