自分の人生を生きるということ。-草間彌生展にてー
先日、前衛芸術家「草間彌生」さんの展覧会、
『草間彌生展「わが永遠の魂」』へ行ってきました。
草間彌生さんを初めて知ったのは、
auの携帯電話だったと思います。
単純に、水玉模様と色使いがかわいいと思ったことが
きっかけでしたが、
知れば知るほどに、その魅力にはまっていきました。
草間彌生展では、数多くの作品が並べられて、
草間彌生さんの表現した世界が描かれています。
正直なことを言って、草間彌生さんの作品から
どんなメッセージを受け取ったら良いのか?
理解しきることはできませんでした。
それでも、草間彌生さんに魅了されて止まないのは、
作品の美しさや独創性を超えて、
草間彌生さんの「生き方」にあります。
草間彌生さんは、もう80歳を超える方ですが、
今なお、芸術に対する情熱を絶やしていません。
自分の表現を創る為に、若いころに渡米し、
警察につかまろうが、お金がなかろうが、
情熱の限り、作品を作り続けています。
彼女は、ご自身のメッセージで、
芸術を「闘いながら、命を賭して」作り続けている。
「倒れてしまうまで」描き続けたい。
というようなことを、おっしゃっています。
自分の人生の中で、命を賭けられるほど、
倒れてしまっても、やり続けてしまうものなんてあるでしょうか??
私は、ありません。
だから逆に、命を賭けるほどの作品に
魅了されて止まないのだと思います。
私のように、彼女の作品を見ても
そのメッセージを理解しきれない人がいても、
多くの人が理解しきれなくて警察に捕まったとしても、
創りたいものを創り続けるという、その信念。
とても、マネできません。
ただ、自分の人生を生きるということは、
こういうことなんだろうなと感じました。
誰に何を言われようとも、
自分がやりたいことをやる。
自分の人生を生きるとき、
誤解されたり、非難されたり、
好意的な反応ばかりが返ってくるわけではなくて、
辛いこともあるかもしれない。
それでも、自分のスタイルを貫き通すことが、
自分の人生を生きるということ。
草間彌生さんのように生きることはできないけど、
自分の人生を生きることから逃げてしまわないようにしようと
強く思いました。
草間彌生展は、国立新美術館で2017年5月22日まで開催されています。
気になる方は是非、行ってみてください!